アオサギのおーちゃん


季節も大寒となり、京都もすっかり冬景色。

祇園という街中で四季折々の表情を見せる白川ですが、様々な生き物が生活している場でもあります。

毎日変わらず鴨川からやって来るのが、アオサギのおーちゃんです。

よく一本足で立っているので、町内のおばあちゃんが「王選手の一本足打法みたいやな」と言った事からおーちゃんの名前がつきました。

なかなかのグルメのおーちゃんは、毎日白川にやって来てはいろいろなお店からごはんをもらっています。

ちなみに白梅は朝ご飯担当です。

朝、市場や業者から魚が届き厨房で仕込みが始まるのですが、おーちゃんはその端っこをもらっているのです。端っことは言え春は桜鯛、夏は鱧、秋はヒラメ、冬は寒鰤などなかなか上等なものを食べているんですよ。 

昼ごはんは隣の割烹で、晩ご飯は中華か和食らしいです。

おまけになかなか賢くて、誰がご飯をくれるかもわかっていて名前を呼ぶと飛んできます。冷やかしで呼んでもやって来ないんです。

前日の晩ごはんの当たりが悪いとお腹が空いて朝早くからご出勤。白梅の屋根の上に早速陣取って、やって来たよ!感をアピールです。

梅園のお部屋の前の屋根がお気に入りで、ご朝食をお出ししているとよくお部屋の中から目が合うのですが、私のごはんは?と言われてる様で焦ります。

忙しくて放っておくと、ちょっとおかんむりで橋の上に乗り、しびれを切らしてとうとう暖簾をくぐって玄関まで入って来る事もあり、鉢合わせてお互いビックリした事も。

栄養が充分なので羽も美しく、とてもカッコ良いので写真撮ってもらうことも多いのですが、モデルさんみたいにポージングしているよう。

食いしん坊のおーちゃん、もう白梅の大切なスタッフの1人ならぬ、一羽です。





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七草


 早いものでもう七日、五節句の初め人日の節句です。

今朝はお客様に御朝食に七草粥をお出ししました。

無病息災を祈り、又ご馳走で疲れた胃を休める意味もある七草粥。

せり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな、すずしろ これぞ七草。

小さい時祖母に教わり、間違えずに一気に言えると嬉しかったものです。

昔に憶えた事は忘れないものですね。

日本人のこころ、素晴らしい風習はずっと伝えて行きたいものです。そしてそれが京都の担う大切な役割だと思っています。

新年から何かと世の中は慌しいですが、皆さま

ご自愛頂きお健やかにお過ごし下さい。




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2021年のお正月




あらたまの年の初めのお喜びを申し上げます。

色々な事があった去年、大切なことは何なのか気が付かされた年でもありました。今年はご無沙汰している方々と早く会える様に祈るばかりです。

寒いと思っていましたが、早くも玄関の梅の古木が可憐な白い花を咲かせはじめました。

元旦に開花とは良いしるし、きっと今年は素敵な一年になると思います。

暖かくなるまでどうぞご自愛いただき、健やかにお過ごし下さいませ。

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