残り福
寅年になりはや二週間、あっという間に今日は小正月です。
世間はオミクロン株の感染拡大で落ち着きませんが、この二年間、いろんなお商売がダメージを受けたせいか、今年の商売繁盛十日えびすはすごい人出。
あまりに多くの人だったので、先日残り福を頂きに行って参りました。
巫女さん方がたくさんおられて、華やかな雰囲気に心も浮き立ちました。
今年こそはコロナ禍にさよならできます様に。
梅仕事
梅雨の晴れ間、今日は梅仕事の一日となりました。
今年1月1日に開花した梅の古木は、例年より沢山の実をつけて誇らしげです。
白川に向かって枝を張り出しているので、収穫はもっぱら川の中から。今日は夏日だったので冷たい川の流れが心地よい作業でした。
梅の葉っぱの裏で、お昼寝していたてんとう虫には申し訳なかったのですが、一本の梅の木から24キロの実が採れました、大豊作です。
厨房のスタッフが大わらわで実を掃除して梅酒にしてこれから白梅の地下の防空壕( 今は貯蔵庫として使われています。) で3年。きっと甘くて香り高い梅酒になると思います。今から楽しみです。
梅の実
あっと言う間に新緑の頃となりました。
世の中はまだ騒がしく、落ち着くのはもう少し先になりそうですね。
そんな中でも季節は過ぎ、早かった桜から今はツツジ、藤、牡丹、芍薬と花盛りで気持ちを和ませてくれます。
お正月に咲いた旅館の前の白梅も、今はたわわに青い実をつけています。収穫は通常6月頭ですが、この調子だと今年は少し早くなるかもしれません。
川へ向かって枝をと伸ばしているので、収穫の時は実を落とすスタッフと、川の中に入ってザルで実を受ける役とに分かれての作業。わいわい言いながらの白梅の初夏の行事です。
古木ですが、良い実をたくさんつけてくれるので梅酒にしたりして大活躍。
大体3年寝かせて皆さまにも自家製梅酒としてお出ししています。これがコクがあってなかなか美味しいんです。是非お越しの際はお試しください。
アオサギのおーちゃん
季節も大寒となり、京都もすっかり冬景色。
祇園という街中で四季折々の表情を見せる白川ですが、様々な生き物が生活している場でもあります。
毎日変わらず鴨川からやって来るのが、アオサギのおーちゃんです。
よく一本足で立っているので、町内のおばあちゃんが「王選手の一本足打法みたいやな」と言った事からおーちゃんの名前がつきました。
なかなかのグルメのおーちゃんは、毎日白川にやって来てはいろいろなお店からごはんをもらっています。
ちなみに白梅は朝ご飯担当です。
朝、市場や業者から魚が届き厨房で仕込みが始まるのですが、おーちゃんはその端っこをもらっているのです。端っことは言え春は桜鯛、夏は鱧、秋はヒラメ、冬は寒鰤などなかなか上等なものを食べているんですよ。
昼ごはんは隣の割烹で、晩ご飯は中華か和食らしいです。
おまけになかなか賢くて、誰がご飯をくれるかもわかっていて名前を呼ぶと飛んできます。冷やかしで呼んでもやって来ないんです。
前日の晩ごはんの当たりが悪いとお腹が空いて朝早くからご出勤。白梅の屋根の上に早速陣取って、やって来たよ!感をアピールです。
梅園のお部屋の前の屋根がお気に入りで、ご朝食をお出ししているとよくお部屋の中から目が合うのですが、私のごはんは?と言われてる様で焦ります。
忙しくて放っておくと、ちょっとおかんむりで橋の上に乗り、しびれを切らしてとうとう暖簾をくぐって玄関まで入って来る事もあり、鉢合わせてお互いビックリした事も。
栄養が充分なので羽も美しく、とてもカッコ良いので写真撮ってもらうことも多いのですが、モデルさんみたいにポージングしているよう。
食いしん坊のおーちゃん、もう白梅の大切なスタッフの1人ならぬ、一羽です。
七草
早いものでもう七日、五節句の初め人日の節句です。
今朝はお客様に御朝食に七草粥をお出ししました。
無病息災を祈り、又ご馳走で疲れた胃を休める意味もある七草粥。
せり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな、すずしろ これぞ七草。
小さい時祖母に教わり、間違えずに一気に言えると嬉しかったものです。
昔に憶えた事は忘れないものですね。
日本人のこころ、素晴らしい風習はずっと伝えて行きたいものです。そしてそれが京都の担う大切な役割だと思っています。
新年から何かと世の中は慌しいですが、皆さま
ご自愛頂きお健やかにお過ごし下さい。